Web上で車のカラーリングやオプションをカスタマイズしてリアルタイム表示しながら見積もりが出来たり、スポーツ用品のオーダーメイドなどができるシミュレーターアプリがあります。開発ソリューションとして古くはShockWaveあたりを起源としてFlashでスタンダード化し、最近はiOSへの互換性を考慮したJavascriptが主流となっています。また各スマホなどに特化したネイティブアプリ形式の開発手法があり、かれこれ10年以上の歴史があります。
導入にはパッケージ(クラウド型もある)を利用したりフルスクラッチで開発する必要がありますが、いずれも高機能であるがゆえ高価なので、費用対効果について十分検討する必要があります。
せっかく導入しても利用されず陳腐化することを避ける為にも導入のメリットとデメリットについてまとめてみましたので参考にしてください。
メリット
1. Web上でオリジナルデザインが出来て完成形がイメージできる
2. アプリを操作すること自体に楽しみがある
3. 費用がすぐに分かる
4. 接客やヒアリングが省略されるので業務が効率化される
5. 24時間365日注文を受け付けることができる
6. 商品への愛着が強くなったりカスタムオーダーサービスのPRになる
デメリット
1. シミュレーション完成までにある程度の専門知識とセンスと根気が要求される
2. アプリが動作する環境に制約がある
3. イニシャルコストと更新コストが高い
4. 技術的な制約があり完全にはリアルの注文と同じことを実現できない
5. 素材入稿や試作が必要な場合がありシームレスなワークフローには出来ない
6. 単価が低かったり数が少ないと収益性が悪い
7. お客さんが思っているイメージと出来上がった商品が違う可能性がある
http://www.goldwin.co.jp/champion/cgi/3dsimulation/teamwear.html
特に上記のメリット4については販売側の合理性を取り入れると逆に顧客に対して不親切になってしまう可能性があるので要注意です。あと個人的にはこれらのシミュレーターに触れてもあまり目新しさを感じなくなってしまったので販促に繋げるにはよほどのユーザーエクスペリエンスの提供が必要だと思います。