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簡単にクリアできると思っていたラズベリーパイの無線LAN化ですが、購入したELECOM製無線LAN子機のデバイスドライバがラズベリーパイに標準でパッケージされておらず、またDHCP Clientデーモンの停止方法で少し苦労したのでメモを残しておきます。

ELECOMのWi-fi子機WDC-150SU2MWHには8188euというチップが搭載されていますが、使用しているバージョンのカーネルパッケージにはドライバが付属していませんでした。

■以下ドライバのインストール手順です

  1.  カーネルに適合するドライバファイルを探す
    # uname -a でカーネルバージョンを調べます。
    以下のサイトから適合するドライバファイルを探します。
    https://www.raspberrypi.org/forums/viewtopic.php?p=462982
  2. ドライバインストール
    # cd /tmp
    # wget https://dl.dropboxusercontent.com/u/80256631/8188eu-v7-20151028.tar.gz
    # tar xzf 8188eu-v7-20151028.tar.gz
    # ./install.sh
  3. 再起動してしばらくするとGUIの右上に検知されたアクセスポイントが表示されるで、そこからSSIDを選択してパスフレーズを入力すると設定ファイルが出来ます。
    /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
  4. 但しこのままではpskが平文なので
    # wpa_passphrase SSID PASS
    で出力される暗号化されたpskを使用した方が良いです。
  5. # service networking restart または再起動

ELECOM製を購入した理由は消費電力が少なかったからですが、この様な手間が必要なので正直初心者にはお勧めしません。

また高性能なUSBカメラなどを接続すると消費電力が多いせいか無線LANが不安定になるようです。その場合はセルフパワー付のUSBハブなどを使用する必要があります。

■DHCP Clientデーモンを停止する方法
デフォルトでDHCPクライアントデーモン(dhcpcd)が起動しているので固定IPアドレスを設定する場合は停止させた方が良いと思います。そうしないとeth0にケーブルを差し込んだだけで /etc/network/interfaces の設定を無視して意図しないIPアドレスが振られてしまいます。ifdown/ifupも効きません。

しかしdhcpcdは以下の様にしても自動起動が止まりません
#update-rc.d -f dhcpcd remove

色々調べたらラズベリーパイのサービスはsystemdの管理化にあることが分かったのでsystemctlを用いて
# systemctl disable dhcpcd.service ではだめで
# systemctl disable dhcpcd@eth0.service これでやっと自動起動しなくなりました。
但しGUIの右上のネットワークアイコンの機能は使えなくなりました。