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2015東京モーターショー関連の開発も無事に終わり、少し時間があったので前から気になっていたラズベリーパイ(Raspberry Pi)を検証してみました。ラズベリーパイの詳細は割愛しますが、ホビー、教育、試作用途向けの安価なマイクロPCです。

まだ検証途中ですが以下のような状況です。

済 シリアル通信(USBシリアルケーブル) /dev/ttyUSB0として認識
済 Ethernet拡張(USB-Ethernetケーブル)
済 動画再生(mp4) omxplayerで実用レベル
済 USBカメラ ロジクール製 自動認識
済 ストリーム配信 mjpg-streamerで検証 320x240 10fならLANで遅延0.5s以下
済 httpdとCGI(perl Device::SerialPort)を経由してシリアル(RS232C)通信
済 I/O(GPIO)の検証 python 出力はテスターで確認済。入力は抵抗が必要で未検証
× Flash再生 gnashで検証 遅すぎて使い物にならない
× HTML5再生(youtube) 全画面にすると5フレ程度しか描画できない
未 Wi-Fi
未 プリンタ印刷
未 バーコードリーダー制御
未 データ通信モジュール(USBドングル) wvdial
未 カメラによるQRコードリーダー

マイクロPC分野は以前からPlathome社などが自社製品を販売していたり、また組込デバイスにOSを搭載しTCP/IPスタックが使用できる"部品"があります。したがってラズベリーパイの優位性は基本的に低価格しかないのですが、話題性があるので数多くの開発者がミドルウェアやアプリケーションの移植を行ってくれたことで使いやすくなっています。

弊社として考えられるIoT製品例は以下のようなものがあります

[安価な]ネットワークデジタルサイネージ
[安価な]バーコード入退室管理デバイス
[安価な]自動車の逆走検知装置
[安価な]環境観測デバイス
[安価な]アミューズメント機のネットワーク化
[安価な]電源コントローラー
[安価な]I/Oコントローラー
[安価な]既存家電のIoT化(赤外線リモコン操作をネット化)
安いのでとにかく大量に使用して何かするw

なかなか既成品に無いものが思い浮かばないのですが、Webエンジニアがハードウェアに触れやすくなり、またあらゆる製造業とITの接点になる機会としてラズベリーパイは有効なのではないでしょうか。