データベースすなわちテーブルを設計する際、要求仕様にかかわらず、いかなる用途であっても必ず記録した方がよいメタ情報があります。これらの情報記録はWeb系システムの開発を行う組織であれば"データベース設計指針"として社内標準の一つとしてもよいのではないでしょうか。 

  1. 登録日時
    「日時が無い情報は情報ですらない」と言ってもいいくらい必須の情報です。
  2. 更新日時
    データに変化のあった日時を記録することは不具合の検証にも役立ちます。
  3. リモートIPアドレス
    アクセス元を記録することで万一不正アクセスがあった場合の調査やセキュリティ対策に用いることができます。またプロバイダや地域、企業、組織を調べてマーケティングに利用することもできます。
  4. ユーザエージェント
    ユーザが使用しているブラウザ(バージョン)、OS、モバイル・スマホ機器などを分析することで、サイトの品質向上やマーケティングに利用することもできます。

その他に、サーバが複数台となるシステム構成では"サーバ自体のIPアドレス"も記録することをおススメします。どのサーバを経路したかがわかるので、不具合調査(どこのログを見たら良いか)や負荷分散の確認に役立てることができます。またレコードの論理削除を行ったことがわかるように、"削除日時"を設けるケースもあります。