Webサイトで動画コンテンツを中心とした比較的規模の大きなプロモーション施策を計画している場合、インフラにおけるユーザの同時接続性能が気になると思います。

ところが一般的なサーバインフラと動画品質を条件として同時接続数を単純計算すると、思っていた以上にユーザ数が少なく見積もられることがあります。


回線速度: 100Mbps
動画ビットレート: 2Mbps
動画の尺: 30秒


こちらの例では計算するまでもなく"同時"接続数はたったの50人となってしまいます。

特に日頃視聴率を気にされるマスコミ関連の方などには「え!少なっ!」という印象を与えるかもしれません。

これをたとえば"1時間あたりの閲覧者数"と謳った場合は以下のようなエビデンスとなります。

転送能力100Mbps x 3600秒 = 360000Mbit

ファイルサイズ(便宜上転送レートと尺から計算)
2Mbps x 30秒 ≒ 60Mbit

360000Mbit / 60Mbit = 6000View

つまり理論上は「1時間あたり6000人の閲覧が可能です」と言ってもさしつかえないわけです。
これならなんとなく納得してくれそうですよね?

ちまみにクラウド界の雄であるAmazon EC2で料金を試算してみますと・・・
1GBあたりの転送料を$0.201=15.5円とします
前で求めた100Mbps回線の転送量をGバイトに変換360000Mbit / 8 = 45000MB = 45GB
したがって料金は最大で15.5円 x 45GB = 697.5円/時間となります