makoto_fujimotoのblog

株式会社進角
代表 藤本信のブログです
どうぞよろしくお願いします

密約って基本的に、どちらかが一方的に不利益を被るのではなく、双方が等価だと納得して結ぶ約束事でしょ

それに第三者に明らかにしない当事者同士の約束なんてよくある話だし

だから、密約そのものが悪と考えるのは能天気すぎる

っていうか、たとえば非核三原則なんて、そもそもアメリカ側からしたら、日本が勝手に宣言してるだけで、明文化された条約、つまり国家間の契約条項があるわけじゃないんじゃないの?(自信はないが)

アメリカに"日本国に核を持ち込まない"ってことを明文化させた条約を交わし、それが有効な状態が保たれていて、初めて「条約違反だ!」って法に訴える議論が成り立つのであって、そもそも約束していない一方の原則に反していたからって、"密約があった"って理屈にはならんだろ。

もし国益に反し密約を交わしたとされる人を糾弾したいなら、まずは国家反逆罪を作るのが先決でしょう。

高倉健の「不器用ですから」という有名な台詞がありますが、失敗を繰り返すけど素朴で憎めない性格の人は、現実の社会でも、そこそこ好感が持てる人物として扱われることが多いのではないでしょうか。

逆に「器用ですから」と公言しても、むしろ"いやな奴"と後ろ指を差される可能性があるからそんなことは誰も言わない。

しかし実際的な仕事や生活においては、器用な方が作業がうまくできるし、自分や周囲に対しても、将来に渡って利益をもたらす可能性が高いことを誰でも知っている。また不器用な奴は教育にも時間がかかるし、仕事を任せた場合のリスクも大きい。

でもキャラクターとしては「不器用」な方がおおむね好感を持たれる

これは器用であることが"利益"を象徴しているせいだと思う

なぜか日本人はビジネスの場において、どの程度の利益を取っているか、どの部分から利益を生み出しているか、明らかにすることを毛嫌いする傾向にあると思う。

以前、大手の人材派遣会社が散々たたかれた際、"ピンはね"と労働者側が訴えた出来事があったが、僕はすごい違和感を感じた。なぜかと言うと"ピンはね"すなわち手数料収入等を原価に上乗せしなかったら、どうやって派遣会社は経営を続けられると言うのだろうか。そして、この企業が何パーセントの粗利を取るのが妥当であるか、という肝心な議論は全くされなかったと記憶している。

したがって、この国で本当に器用な人は逆に、不器用で汗をかいて何とかギリギリのところで仕事を仕上げたように見せ、利益なんかには疎いことをアピールする必要がある。

昔から「もってけ!ドロボー」とわめいて、全く利益が出ないどころか、赤字覚悟であることをアピールすることが営業手法の一つとして浸透している。本当に利益が全く無いのに、こんなことをする奴がいたら単なる馬鹿だ。

だからオリンピックの代表選手は出場の理由として、「自分の最も有効な資源は身体能力なので、これを最大限に活用して金メダルを取って、人生を経済的に有利にしたかったのです」などと絶対言ってはいけない。

このように「利益に疎いほうが由とされる」国民性が、グローバル化にうまく適合できず、というか他国にまったく理解されないことが、20年近くにも渡って負け続けている原因じゃないかと思う。

腹を割った話って言うのは、私の利益とあなたの利益をオープンにして妥協点を見つけましょう、ということだと思う。それがイヤならもう一度鎖国したほうがいい。

自分がマネジメントしてきた組織や事業を"属人的"と揶揄されることがある。でも逆に思うけど属人的じゃなく、誰がやってもできるようにマニュアル化され、裁量範囲が狭い仕事って楽しいのか?試行錯誤して最終的に属人的なノウハウをシステム化して一儲けするのがビジネスの醍醐味じゃないの?

あ、わかった!
みんな"システム"に組み込まれたがっているってことね

オレは社会に出てすぐに"システム"の圧倒的な差別と違和感を感じたけどね

あれ、今日はなんか少し左から風が吹いてるなぁw

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